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人が倒れて心臓が止まっている。知っておきたい一次救命処置 (心肺蘇生法とAEDの使い方)

 

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人が倒れている場面に出会ったことがありますか?

 

倒れている人(以下傷病者)の心臓が止まっていて対応したことがありますか?

 

 

想像するだけで恐怖を感じると思います。

対応するとなると責任を感じると思います。

 

 

今からのことをしっかり読んで、救命処置の見方を変えていきましょう。

 

 

まずはあなたのために一次救命処置を知っていただきたいと思います。

 

 

一次救命処置には心肺蘇生法とAEDがあります。

 

これらのやり方や使い方、考え方を教えていきますね。

 

※これらは、消防署で救命講習を受けることができますので、是非お勧めします。

消防署では、止血方法や気道異物除去、小児の心肺蘇生法とAEDなど多数学ぶことができます。

心肺蘇生法

心肺蘇生法(しんぱいそせいほう、CardioPulmonary Resuscitation, 以下CPR)は、呼吸が止まり、心臓も動いていないと見られる人の救命へのチャンスを維持するために行う循環の補助方法である。

CPRとは脳への酸素供給維持である。脳自体には酸素を蓄える能力がなく、呼吸が止まってから4~6分で低酸素による不可逆的な状態に陥る。そのため一刻も早く脳に酸素を送る必要がある。

人間の脳は2分以内に心肺蘇生が開始された場合の救命率は90%程度であるが、4分では50%、5分では25%程度となる。したがって、救急隊到着までの数分間(5~6分)に、「現場に居合わせた人」(「バイスタンダー」「市民救助者」と呼ぶ)によるCPRが行われるかどうかが救命率に大きく関わる。

ウィキペディアWikipedia)より引用

 

 

このように、心臓が動いていないと脳自体が低酸素状態となって、機能が低下していきます。

 

そのため、

 

現場に居合わせた人が即時に心肺蘇生法の処置を開始することで命が助かる可能性が大きく違います。

 

 

それでは、発見から心肺蘇生法までの流れをお話していきますね。

 

傷病者を発見

あなたは傷病者を発見したとします。

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※ここでの人は成人のみと考え、小児や乳児は含みませんのでご了承ください。

 

①安全の確認。

まずは傷病者がどんな場所に倒れているのかで判断する必要があります。

 

例えば

傷病者が何か燃えているそばに居たらどうしますか?

傷病者の周りに物が散乱していたらどうですか?

 

 

このように傷病者を発見したらまずは、

あなた自身の安全を最優先にして考えてください。

 

あなた自身も巻き込まれれば二次的被害になる危険性があります。

 

これを念頭に入れ、まずは

 

『周囲の確認よし!身の安全よし!』

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と確認しましょう。

 

確認が取れたら次は声掛けをしましょう。

 

『大丈夫ですか!大丈夫ですか!』

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大きい声で両肩を叩いて

反応があるかをみます。

 

この呼びかけに対して

目を開けるか、眉間にしわが寄ったりなど

仕草がなければ『反応なし』と判断します。

 

②助けを呼びましょう

『反応がない』

と判断したら、大きい声で

 

『誰か来てください!』

『助けてください!』

『人が倒れています!』

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と助けを呼びましょう。

 

このとき助けを呼ぶ人数は多ければ多いほどいいです。

 

周りの人を巻き込んであなたが指示を出せればどんどん出してください。

医療従事者が周りに居ればその人に指示を出してもらうようにバトンタッチしてもかまいません。

 

周りに人が集まったら次に必要な事を指示していきましょう。

 

 

指示を出す際の声掛けが大切です。

 

声掛けは【慌てず・優しく・スマイルに】です。

 

あなたが焦ったり、怒鳴ったりすると周りにも伝染していきます。

緊張感があるとは思いますが、周りの協力が大切です。

 

声掛けを大切にしていきましょう。

 

声掛けを行うのはまず以下の2つです!

 

『あなたは119番に通報して救急車をお願いします。』

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『あなたはAEDを持ってきてください』 

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と出来るだけ具体的に依頼をします。

 

あなた』と言って指さしてもなかなか伝わりつらい場合もありますので、

 

『何色の服を着ているあなた』や『眼鏡をかけているスーツのあなた』など

 

その人とわかるに話しかけましょう。

 

AEDがどの場所にあるか瞬時にわかりませんよね?

そんなあなたのために現在ではAEDがどの場所にあるかわかる地図アプリがあります。

 

『日本全国AEDマップ』と検索すると出てきますのでダウンロードしておきましょう!

 

 

また、心肺蘇生法をするのには体力が必要です。

倒れている人の周りに男性の方を出来るだけ多く集めましょう。

 

③呼吸の確認

呼吸の確認…

 

と言って普段通りの呼吸が分かりますか?

 

呼吸の確認は約10秒です。

 

 

呼吸の確認をしてもよくわからない場合は、胸骨圧迫を開始しましょう。

 

胸骨圧迫を心停止していない人に行うと、

顔が険しくなったり、手で払いのけるなどの仕草がありますので、その時はすぐにやめてください。

 

④胸骨圧迫

まずは胸骨圧迫を行う姿勢からです。

 

胸骨圧迫の方法は両手です。

利き手をパーにして反対の手を上から被せて組みます。

胸骨圧迫は手のひら全体ではなく、手首に近いところで押します。

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胸骨圧迫の部位はみぞおちより頭側の胸の真ん中です。

ここに先程の手首に近いところを合わせましょう。

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次に胸骨圧迫の姿勢です。

傷病者になるべく膝を近づけ、足は肩幅に開きましょう。

胸に手を当てたら脇を締め、肘は伸ばします。

この時に、腕が床と垂直になるように前のめりになります。

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胸骨圧迫は1分間に100~120回と言われています。

1分間に100~120回??

どれぐらいの速さだろう?

 

 

速さは「うさきとかめ」の『もしもしかめよ~かめさんよ~』に合わせてやったらいいよと救急救命士に聞いたことがあります。

 

 

あとはアンパンマンマーチもあるみたいです。

 

 

胸骨圧迫の深さは5㎝です。

 

え…5㎝も!?

 

そうです。結構深く押し込みます。

 

なので意識がある人に行うと唸り声を出したくなるのがわかると思います。

 

胸骨圧迫の解除は圧迫後胸が完全に元の位置に戻るまでとされています。

 

これを意識しながら行っていきます。

 

⑤人工呼吸(口対口人工呼吸)

口から出血や嘔吐物が付着している場合や感染防護具を持っていないなど口対口人工呼吸がためらわれるときは、人工呼吸を省略し心臓マッサージを続けても構わないと習いました。

 

人工呼吸可能な場合は、30回の胸骨圧迫終了後に、口対口人工呼吸を行います。

 

 

人工呼吸のやり方

1.気道確保

片手を額に、もう片方の手で顎先にあて、頭を後ろにのけぞらせて、顎先を上げましょう。

 

2.人工呼吸

額に当てた手の親指と人差し指で傷病者の口を覆い、息を約1分かけて吹き込みましょう。

この時、傷病者の胸が持ち上がるのを確認しながら、2回繰り返します。

 

※胸が上がっているのが分からなくても、2回繰り返したらすぐに胸骨圧迫を開始しましょう!

 

AEDの操作方法

AEDが到着したら倒れている人を頭の近くに置き、準備を始めていきます。

 

AEDが到着しても胸骨圧迫は続けてください。

 

蓋を開け、電源ボタンを押します。

ここからは、AEDから音声メッセージが流れますので指示に従って操作していきます。

⬇︎

音声メッセージに従って電極パッドを貼ります。(胸が濡れている場合は拭いてください)

⬇︎

電極パッドが貼り終わると

 

『心電図の解析を開始しますので、体から離れてください』と音声メッセージが流れますので、

 

『みなさん、離れてください』と注意し、

胸骨圧迫も一時中断します。

 

 

『ショックが必要です』と音声メッセージが流れると自動で充電が溜まります。

 

ショックボタンが点滅したら『みなさん、電気ショックをしますので体から離れてください』

 

と伝え、体に触れていないことを確認し、ショックボタンを押します。

 

ショックが完了したら直ちに胸骨圧迫を開始しましょう!

 

まとめ

一次救命処置の流れが分かりましたか?

 

いつ、どこで起こるかわかりません。 

 

自分の家族に起こったとしたらあなたはすぐに助けを呼ぶはずです。

 

周りの人にも同じようにしてあげましょう!

 

勇気ある行動は頼もしいですよね?

 

焦らず

 

慌てず

 

怒らず です。

 

周りの人や傷病者の方にしっかり会話して

『大丈夫、頑張りましょう』

と微笑んでください。