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関節リウマチ(RA)の症状・分類・リハビリテーションとは?

 

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関節リウマチとは

【定義】

免疫の異常により関節の腫れや痛みを起こし、そののち変形をきたす病気です。

主に手足の関節で起こりますが内臓を侵すこともあります。

 

【病因】

  • 感染
  • 過労
  • ストレス

 

これらにより免疫異常が起こり発症するのではないかとされています。

 

【好発】

覚え方は『3F』

 

  • Fat:肥満した
  • Fourty:40(歳代)
  • Female:女

 

男女差は1:5で女性が圧倒的に多いです。

 

初発は、手指の小関節(近位手指指節間関節:PIP、中手指節間関節:MP、手根中手関節:CM)です。

 

これが進行すると大きい関節へと広がっていきます。

 

生化学検査

  • リウマトイド因子

正常値:15 IU/mL以下

リウマトイド因子とは、免疫グロブリン(その中でもIgG)に対する自己抗体

 

関節リウマチで70~80%が陽性になりやすいため、よく検査として用いることが多いです。

 

しかし、リウマトイド因子が陽性だからといって関節リウマチと判断するのもまた危険のようです。

 

  • 血沈(赤沈)

正常値:女性→20mm以下、男性→10mm以下

赤沈とは赤血球が沈む速度を測ることで、炎症があると沈む速度は『速く』なります。

 

正常値:0.3mg/dL以下

C反応性蛋白質とは炎症が起きると現れる特殊な蛋白質です。

 

正常値:4.5 U/mL未満

抗体CCP抗体は、リウマチ発症を予測できる抗体として知られています。

 

  • MMP-3

正常値:女性→17.3~59.7 ng/mL 、男性→36.9~121 ng/mL

MMP-3は、関節破壊の進行度を予測するものです。

 

  • 血清アルカリフォスファターゼ(ALP)

正常値:50~350 IU/mL

ALPは、肝臓や骨が壊死または破壊されると修復活動としてALPを合成します。

よって、血清ALPが高値の場合は、肝障害も疑う指標となっています。

 

症状

画像に色々と文字が入っていますが、ご了承ください。

 

  • 紡錘状変形

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  • 尺側偏位

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  • スワンネック変形(ナックルベンダー)

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  • ボタン穴変形(逆ナックルベンダー)

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  • 母指のZ変形

(アヒルの頸・ダックネック変形)

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  • ムチランス変形(オペラグラス変形)

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  • 槌趾

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  • 環軸関節亜脱臼

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  • 中足骨指節間関節の背側脱臼
  • MP掌側脱臼

 

関節外症候

  • 37.0℃台の微熱は稀ではない

38.0℃を超える場合は、感染症の併発やstill病などが考えられる。

 

※still病の3主徴は発熱・皮疹・関節炎があります。

 

  • 眼症状

急性上強膜炎→数日から10日以内に治癒

 

  • 貧血(高頻度に合併)

小球性低色素性貧血

 

  • 白血球減少

Felty(フェルティ―)症候群:白血球減少(2000/ul以下)+脾腫

 

  • アミロイドーシス

ネフローゼや下痢を来たす症例で合併を疑う

 

一側性もしくは両側性 

 

分類

【関節リウマチの診断基準】

  • アメリカ・リウマチ協会による関節リウマチ診断基準(1987年)

 

1.朝のこわばりが1時間以上(6週間以上)

2.3ヵ所以上の関節腫脹(6週間以上)

3.手関節、MCP関節、PIP関節の腫脹(6週間以上)

4.対称性関節腫脹

5.定型的なX線所見

6.リウマトイド結節(20~30%で出現)

7.リウマトイド因子陽性

 

以上7項目中の4項目以上当てはまれば関節リウマチと診断しても良い.となっています。

 

※リウマトイド結節が出現する部位は肘、後頭部、手指などがあります。

 

【活動性の程度】

  • ランズバリ―の活動指数
  • DAS28

 

※活動性の程度は、今まで分類の内容が模試や国家試験(理学療法士)に出ていないため、分類名だけは必ず押さえておきましょう。

 

【骨破壊の程度】

  • スタインブロッカーによる関節リウマチの病期ステージ分類

 

病期ステージは、Ⅰ(初期)からⅣ(末期)の4ステージに分かれています。

 

必ず覚えてほしいのは、ステージⅢとⅣです。

ステージⅢ

X線所見にて、関節変形の出現が見られますので一緒に覚えておきましょう。

また、このステージから筋萎縮が広範囲に広がっていきます。

 

ステージⅣ

ステージⅢに骨性強直が加わります。

 

  • Modified Sharpスコア

 

日常生活動作の分類】

スタインブロッカーのクラス分類

クラスはⅠからⅣまであります。

 

覚えてほしいのは、クラスⅢとⅣです。

 

クラスⅠ:

不自由なく生活も仕事も支障なし

 

クラスⅡ:

運動制限があっても普段の活動ならなんとかできる

 

クラスⅢ:

生活動作のことはごくわずか、もしくは、ほとんどできない

 

クラスⅣ:

寝たきりの状態

 

リハビリテーション

1.局所の安静

2.保持装具の使用(拘縮予防に夜間装具を用いる)

3.日常生活動作の指導

4.等尺性収縮による筋力維持

5.朝のこわばりの強い時間帯はリハビリを控える

6.温熱療法や寒冷療法

7.慢性期は極超短波療法(マイクロ波療法)は適応

 

※極超短波療法は急性期で急性炎症反応により禁忌となっています。

 

※等尺性収縮は、スタインブロッカーによる関節リウマチの病期ステージ分類のステージⅢ以降では禁忌となりますので気を付けましょう。

 

装具療法

変形の予防と矯正を主とします。

 

リウマチ患者様への配慮は4つ。

  • 装具感を良くしましょう
  • 患者様1人で脱着できるように工夫しましょう
  • 疼痛の軽減を図りましょう
  • 軽量かつ長時間可能な装具にしましょう