メディカルパパ〜医療・看護学生や新人向け〜

医療・看護学生や新人向けに解剖・生理学から疾患別まで幅広く情報を提供していきます。また、健康に関する情報も発信しています。

骨折後の治癒過程に必要なリモデリングはバランスが大切

 

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あなたは骨折したことありますか?

 

私は、あります。

 

学生時代、空手をやっていて足の骨折をしました(第1中足骨)。

 

初めての骨折で、1ヵ月痛みに耐え、病院に行ったことをよく覚えています。

 

骨折するとどのように骨が修復していくと思いますか?

 

まずは骨の構造とリモデリングについて学びましょう。

 

下記の記事にまとめていますのでどうぞ。

 

一次性骨折治癒

仮骨を形成せずに骨折が癒合する治癒形式。

 

両骨折端が正しく解剖学的に整復され転位がなく強固に固定されたときにのみ生じます。

 

※多くの場合は二次性骨折治癒です。

 

二次性骨折治癒

仮骨を形成して骨折が癒合する治癒形式。

 

二次性骨折治癒には、炎症期・修復期・再造形期に分かれています。

 

炎症期

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骨折による血管損傷(=出血)が起こるほか、骨膜の損傷などがあります。

 

また、好中球やマクロファージが炎症細胞に進入し、周辺の破骨細胞と共に炎症性老廃物や骨片を貪食します。

 

これにより、骨折後のレントゲンは骨折部がぼんやりとした画像となります。

 

修復期

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出血により血腫が形成されます。

 

これは、骨折部と骨折部の間を埋めるように血腫が形成されます。

 

また、骨芽細胞の増殖により軟骨性仮骨の形成を認めます。

 

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次に、血腫の中に線維芽細胞や毛細血管が進入し肉芽組織を形成します。

 

また、破骨細胞により壊死骨の吸収と新生骨梁を認めます。

 

 

再造形期

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別名:改変期

形成された骨は壊死骨の吸収と骨梁の新生が繰り返られ、骨組織となります。

 

また、髄腔の再開通を認めます。

 

骨折治癒を遷延する因子

骨転位や痙性麻痺の程度によって骨折治癒が延長することがあります。

 

その他に、局所的因子と全身的因子があります。

 

局所的因子による遷延

 

全身的因子による遷延

  • 低たんぱく血症
  • 長期臥床による廃用性萎縮
  • 内分泌障害

 

※内分泌障害にはパラソルモンやカルシトニン、活性化ビタミンDエストロゲンの不足が挙げられます。

 

骨折による合併症状

骨折することで以下の合併症状がみられることがあります。

  • 阻血性拘縮
  • 末梢血管障害
  • 内臓器損傷
  • 脂肪塞栓症候群