メディカルパパ〜医療・看護学生や新人向け〜

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え?認知症?いいえ違います、せん妄症状です。せん妄って何?

 

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こんな経験ありませんか?

 

入院後、『ここはどこだ?家に帰る!』など急に大きな声を上げる

 

手術後、点滴を抜いてしまっている

 

ぼんやりとしていて会話が成立しない時がある

 

 

これらは認知症状としても出ることがあります。

 

しかし、認知症状は徐々に進行します。

急に発症するとせん妄の可能性があります。

せん妄とは

突発的に時間や場所が分からなくなったり、注意力や思考力が低下したりといった症状の出る状態のことです。

 

70歳以上の高齢者に多くみられる傾向にあります。

 

病気や薬、手術の影響や環境の変化など様々な原因が発症の引き金となっています。

 

 

症状には大きく2種類。

過活動型:幻覚を見たり、興奮状態に陥ったりといった症状

低活動型:意識がぼんやりとして無気力状態になるなどの症状

 

1日のうちで症状の変化に差があり、適切な処置を行うことで、短期間のうちに症状を緩和することができます。

 

せん妄の種類

  • 夜間せん妄
  • 術後せん妄
  • 薬剤性せん妄
  • アルコール離脱せん妄

 

 

夜間せん妄とは

夕方から夜間といった刺激の少ない時間帯に発症することが多いです。

夜に家の中を理由もなくうろうろ歩き回ったり、ブツブツと独り言を呟いたりするのが特徴です。

 

術後せん妄とは

手術をきっかけに1~3日経ってから急激に錯乱や幻覚、妄想状態を起こし、1週間前後続いて次第に落ち着いていくという特徴があります。

この時に大声を上げて暴れたり、点滴を抜いたりすることがあります。

 

薬剤性せん妄とは

向精神薬睡眠薬抗不安薬抗うつ薬など様々な薬剤で幻覚や見当識障害(時間や場所がわからないなど)、錯覚、妄想などが症状として見られます。

 

アルコール離脱せん妄とは

習慣的な大量の飲酒から断酒することでせん妄を発症することがあります。

特にみられるのが振戦せん妄

 

振戦せん妄は急に体全体が大きく震えるのが特徴です。

また、見当識障害や幻聴、幻視などがみられます。

 

【まとめ】

せん妄は急に発症し、数日で消失します。

 

早期に改善するために病室の環境を自宅に近いものにすることが大切です。

 

例えば、本人が家で使っている湯飲みなどの私物を用意したり、家族の付き添いや面会をできるだけ増やしたり、カレンダーや時計を目に付く所に置くといった配慮が効果的です。

 

また、慌てず、話す時は優しく話しかけ、注意などは言動を悪化させることになりますので気を付けましょう。

 

本人の話を聞いて合図地を打つことも大切です。

 

 

分からないことがあれば医師に相談しましょう。