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良性腫瘍と悪性腫瘍の違い・分類・転移など国家試験対策として理解し覚えよう

 

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国家試験にも多く出題されるようになってきた腫瘍。

 

今回は、国家試験対策として腫瘍について理解していきましょう。

 

日本全体の死因ベスト3を知っていますか?

 

3位 脳血管障害

 

2位 心疾患

 

1位 悪性新生物

 

数年前までは3位が肺炎でしたが、ここ数年では減ってきているようです。

 

悪性新生物は年齢層でいうと、40歳代から90歳代と幅広いようです。

 

芸能人で最近大きなニュースになったのがタレントの堀ちえみさんが口腔がんを、

競泳女子のエース・池江璃花子選手が白血病を公表しています。 

 

去年は、歌手の野口五郎さんが食道癌、女優の八千草薫さんが昨年膵臓癌でそれぞれ手術を受け現在も闘病中と公表しています。

 

腫瘍の公表は絶えず続いている状態です。

 

腫瘍は怖い存在。

 

しかし、闘病されている方々のために周りの理解も必要不可欠です。

 

周りの方でサポートが出来ることがたくさんあります。

 

今から学ぶことをよく理解して次に繋げていってください。

 

よろしくお願いします。

成人に多い疾患(死亡率)

(誤差があったら申し訳けありません)

 

男性

女性

1位

肺癌

大腸癌

2位

胃癌

肺癌

3位

大腸癌

胃癌

 

肺癌には大きく分けて2種類あり、扁平上皮癌(肺門型)と腺癌(肺野型)があります。

 

小児に多い疾患

 

※上記の青字4つはしっかりと抑えておきましょう。

 

死亡率増加傾向または減少傾向にある疾患

増加傾向(3つの疾患)

1.肺癌

発生部位:気管支粘膜上皮

 

※女性も気を付けるべき!!

男性では、主流煙や副流煙によって発症リスクが高いことはご存知の方が多いと思います。

 

しかし、女性でも多くなっているのです。

 

それは、『お風呂掃除』にあります。

 

え!?

お風呂掃除で肺癌のリスクが高くなるの!?

 

と驚いて下さったら方はすぐに実行していただきたい。

 

お風呂掃除で一番問題があるのが

 

排水溝の掃除です。

 

 

掃除される方は、必ずマスクを着用して行うように心がけましょう。

 

これを知っている方や初めて知った方は、

知らない方に教えてあげましょう!

 

2.膵癌

膵癌の多くは腺癌

 

既往歴に糖尿病があると、ランゲルハンス島の活動低下により糖尿病はさらに悪化してしまいます。

膵臓の解剖については下記の記事を参考にどうぞ。 

 

3.大腸癌

発症部位はS状結腸が多い

発症年齢:60~70歳代

大腸の多くは腺癌

 

大腸の解剖については下記の記事を参考にどうぞ。 

 

膵癌と大腸癌は、男性に多く、糖尿病で発症リスクが高くなります。

 

塩分過剰摂取や欧米食の増加による糖尿病が年々増え続けているのが原因ではないでしょうか?(私の憶測ですが)

 

減少傾向(2つの疾患)

1.胃癌

胃癌の多くは腺癌

日本人で最も罹患率が高い

発生原因は、塩分過剰摂取や欧米食の増加

 

2.子宮癌

子宮頸癌は減少傾向

子宮体癌は発生が増加傾向

 

良性腫瘍と悪性腫瘍の違い

 

良性腫瘍

悪性腫瘍

分化度

高分化

未分化

異型性

なし

強い

増殖速度

緩徐

急速

周囲との境界

明瞭

不明瞭

発育形成

膨張性(被膜形成)

浸潤性

転移

なし

あり

 

良性腫瘍と悪性腫瘍の分類

良性腫瘍の分類

良性上皮性腫瘍

乳頭腫、腺腫

良性非上皮性腫瘍

線維腫、軟骨腫、骨腫、平滑筋腫、横紋筋腫、血管腫、リンパ管腫、脂肪腫

 

悪性腫瘍の分類

悪性上皮性腫瘍

扁平上皮癌

皮膚、食道、子宮頸、口腔、舌

腺癌

乳腺、胃、大腸、膵臓、肺、肝臓

悪性非上皮性腫瘍

線維性肉腫、軟骨肉腫、骨肉腫、血管肉腫、脂肪肉腫

 

 

特殊な分類

造血組織由来腫瘍

白血病悪性リンパ腫、骨髄腫

神経組織由来腫瘍

神経鞘

メラニン産生組織由来腫瘍

悪性黒色腫

 

 

悪性腫瘍の転移

リンパ行性転移

リンパ行性はリンパ管を通って、流れ着いた部位に転移する事を言います。

 

代表的なのは乳がんの同側腋窩部リンパ節への転移があります。

 

乳がんは他に長管骨や脊椎、肺、脳、肝臓の転移も認めることがあります。

 

乳がんの合併症として、術後約2割が蜂窩織炎、リンパ漏、皮膚潰瘍を認めることがあります。

 

また、蜂窩織炎にかかった部位から広範囲に及び、免疫力が低下した場合に重度の感染症である敗血症に進行することがあります。

 

血行性転移

血行性は脳や肺、肝臓など血液の流れが豊富な場所への転移が多いのが特徴です。 

 

代表的なのが胃癌や大腸癌が肺や肝臓へ転移しやすいです。

 

播種性転移

播種性は、癌が出来た臓器(胃や大腸)から癌細胞が剥がれ落ち、近接する体内の空間(胸腔や腹腔)に散らばるように広がり、癌性腹膜炎を併発します。

 

代表的なのが2つ

シュニッツラー転移

胃癌などが漿膜を破りダグラス窩(別名:直腸子宮窩)に転移する事

 

クルケンベルグ腫瘍

卵巣に転移する事

 

接触性転移

接触性はその名の通り

代表的なのは肺癌が肋骨へ転移

 

 

管内性転移

管内性は管を通って転移する事

 

ウィルヒョウ転移

消化器癌など(胃癌が代表的)が左鎖骨の上のくぼみにあるリンパ節(左鎖骨上窩リンパ節)に転移することを言います。

 

左鎖骨上窩リンパ節は、リンパ管が大静脈に合流する静脈角の近くのリンパ節であり、そこに転移があることは癌がかなり進行した状態を示します。

 

 

最後に

リハビリテーション中止基準

 

これは、国家試験でも臨床でも必ず抑えておいてほしいことです。

 

  • 血小板:50,000/ul以下
  • ヘモグロビン(Hb):5g/dl以下
  • 高(低)カルシウム血症
  • 高(低)カリウム血症
  • 低ナトリウム血症
  • 心室不整脈
  • 大腿骨の3㎝以上の転移による浸潤

 

※その他にもありますので、臨床の方は各自確認しましょう。