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心電図から診る不整脈を見落とさないために/国家試験対策/

 

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心電図の見方、わかりますか?

 

学生さんには難しく苦手なところですよね?

 

 

そんなあなたに救世主

 

 

ハート先生の心電図教室ONLINE

http://www.cardiac.jp/

 

上記のサイトは非常にわかりやすく見やすいです。 

 

正常な心電図の波形から不整脈の波形がすぐにわかります。

 

この記事を見るよりお勧めします。 

 

※上記のサイトはパソコンでのみ動画が動きますのでパソコンにて検索をお願いします。

正常な心電図

正常な心電図に入る前に

どのようにして心電図の波形が出来ているか

知っていますか?

 

 

まずは刺激伝導について学んでいきましょう!

 

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心臓は電気の刺激によって動いています。

さらに細かく言いますと、心臓を動かすために電気が流れる道があります。

 

これを刺激伝導系と呼んでいます。

 

刺激伝導系のスタートは、洞房結節です。

洞房結節は「自然なペースメーカ」と呼ばれ、心臓リズムを作り出すところです。

 

この洞房結節は、1分間に約60~80回の電気的興奮を繰り返しています。

 

洞房結節を出た電気的興奮は次に心房全体へと伝わり、興奮し収縮します。

これが、P波にあたります。

 

 

次に、房室結節と言われる部分(心房と心室の間の中隔に存在)へ伝播されます。

 

房室結節を出た電気的興奮は、真下にあるヒス束へと伝えられ、心室中隔を通って右心室に向かう右脚と左心室に向かう左脚の2本に枝分かれします。

 

ついて来ていますか?

わからなくなったら声に出して読み返してくださいね。

 

2本に枝分かれした右脚と左脚はプルキンエ線維へと伝わり、心筋が収縮(心室全体が収縮)します。

これが、QRS波にあたります。

 

さらに、心室全体がグーっと収縮して血液を送り出すのがT波となります。

 

これで1回の拍動が終了です。

分かりにくい場合は、ハート先生を必ず見て参考にしてください。

 

それでは、不整脈について学んでいきましょう!

期外性収縮

期外性収縮とは何か。

 

普段は、一定の心拍数、一定の速度で周期が繰り返されています。

その一定の周期に以外に突如として収縮が現れることを期外性収縮と呼びます。

 

期外性収縮には2つに分かれます。

簡単に言えば、心房か心室か。

もっと大雑把に言えば心臓の上側か下側かの話です。

 

上室性(心房性)期外性収縮

上室性(心房性)ということは、

心房のどこかで一定の周期以外に突如として収縮が現れることを示しています。

 

心房で電気的刺激が起こるということは、心房が収縮して房室結節へ伝えられ心室を収縮させるということになります。

 

ということは、正常の波形(P波、QRS波、T波)が突如出現するということになります。

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では、心室性期外性収縮はどうでしょうか。

 

心室性期外性収縮

心室性ということは、

心室のどこかで一定の周期以外に突如として収縮が現れることを示します。

 

心室で電気刺激が起こるということは、心室が収縮するということです。

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ということはQRS波、T波が突如出現するということになります。

 

また、心室性期外性収縮はQRS幅とQRS波が増大します。

 

P波は、心室で発生した興奮が心房側へ逆に伝わることで発生する場合がありますが、この時はP波が逆転し、しかもT波付近に重なることがあるため確認できないことが多いです。

 

房室ブロック  

房室ブロックとは、房室結節の伝導時間が延長したり、伝導が脱落したりすることを言います。

 

1度房室ブロック

房室結節もしくは、その周辺での伝導障害により、洞房結節からの電気的興奮が心室へ伝わる時間が拡大している状態となります。

 

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よって、PQ間隔が延長し、R-R間隔も延長していきます。

 

間違ってはいけないのが、

『規則正しい調律である事』

 

PQ間隔が延長し、R-R間隔も延長しますが、

心電図の波形に差はないということです。

 

正常が

PQRST PQRST PQRST

と並んでいるとしましょう。

 

1型は

P QRST P QRST P QRST

と並びは規則正しいのです。

 

覚えておいてくださいね。

 

※R-R間隔とは、QRS波の一番高い位置をRとし、QRS波とQRS波の間隔をR-R間隔と呼んでいます。

 

 

2度房室ブロックⅠ型(Wenchebach型)

 

1度房室ブロックと同様で、PQ間隔が徐々に、徐々に延長し、最終的には心房収縮が心室は反応を起こしえなくなり、QRS波が脱落します。

 

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先程と同じように表現すると

正常が

PQRST PQRST PQRST

と並んでいるとしましょう。

 

Wenchebach型は

P QRST P  QRST P   QRST P…

 

というようにPQ間隔は広がりすぎて最後には、心室が収縮できなくなります。

 

その後、またP QRSTが再開します。

 

 

2度房室ブロックⅡ型(MobitⅡ型)

周期に問題は問題ないのですが、急にQRS波が脱落します。

 

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何度同じことになりますが

正常が

PQRST PQRST PQRST

と並んでいるとしましょう。

 

MobitⅡ型は

PQRST PQRST PQRST P…

というように正常だったのに、突如としてQRS波が脱落します。

 

 

3度房室ブロック

3度房室ブロックになると、完全に房室結節がブロックされています。

 

洞房結節と房室結節が不規則に刺激されます。

これをR on Tと呼びます。

 

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また、P波によって心拍数は一定に保たれているのですが、完全ブロックによって、

QRS波は正常の回数を生み出すことが出来ないため徐脈となります。

 

正常と比べるとどうなるのか?

正常が

PQRST PQRST PQRST

と並んでいるとしましょう。

 

3度房室ブロックは、

P       P   QRS    P     QRS  P       QRSP

 

P波は、スペース7回 クリックに対し、

QRS波は、スペース11回クリックでしています。

 

P-P間隔とR-R間隔は一定であることを覚えておいてください。

 

この、3度房室ブロックになると、

ペースメーカ適応となります。

 

右脚ブロック・左脚ブロック

脚ブロックとは、右脚もしくは左脚がブロックされ、ブロックされていない方から収縮が起こります。

 

※脚ブロックを覚えるよりは、期外性収縮と房室ブロックを国家試験対策として覚えた方が解きやすいです!

 

右脚ブロック

右脚ブロックは、左脚は機能しているので、

左の心室(左心室)の筋肉が収縮します。

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心室と右心室は、どっちの筋肉が発達していると思いますか?

 

 

答えは、左心室です!

 

なぜか?

 

心室は肺に血液を送るのに対し、

心室は体の遠位に血液を送り出す必要があるため、左心室の方が筋肉が発達してなければいけません。

 

そのため心電図上では、

心室が収縮してRより小さいrが出現し、

次に、心室全体が収縮してRが出現します。

 

左脚ブロック

脚ブロックは、右脚は機能しているので、

左の心室(左心室)の筋肉が収縮します。

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心室から心室全体が収縮するため、

QRS幅が広がるのが特徴です。

 

車で言えばアクセルをドンドン踏んでいく感じですかね?

 

例えがわかりにくいですね...。

 

 

 

さてさて、これにて不整脈は終了です!

どうでしたか?

不整脈、しっかり学んで臨床に役立てましょう!