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【解剖・生理学】創傷治癒や熱傷の重症度分類、熱傷の良肢位

 

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創傷治癒や熱傷の重症度分類、熱傷の良肢位について勉強していきましょう!

創傷治癒(一次治癒)

特徴

  • 瘢痕組織形成なし
  • 組織の欠損が少ない
  • 感染の可能性が少ない
  • 肉芽組織の形成が少ない

 

例)

  • 外科手術の縫合創

 

創傷治癒(二次治癒)

特徴

  • 瘢痕組織形成あり
  • 組織の欠損が多い
  • 感染の可能性が大きい
  • 肉芽組織の形成が多い

 

瘢痕組織とは?

様々な器官の組織欠損が、肉芽組織の形成を経て、最終的に緻密な膠原線維や結合組織に置き換わる事で修復された状態のことをいいます。

 

皮膚の瘢痕組織の特徴

  • 傷跡(成熟瘢痕)
  • 赤く盛り上がる異常な瘢痕(肥厚性瘢痕)
  • 肥厚性瘢痕が正常皮膚にも広がっていく瘢痕(ケロイド)
  • 瘢痕(ケロイド)からさらに引きつれたもの(瘢痕拘縮)などの状態がある。

 

瘢痕組織の形成過程を瘢痕化あるいは器質化と呼びます。

 

熱傷や創傷治癒でできた瘢痕組織は、脂腺や汗腺がないので元々の組織の正常の皮膚より機能的に劣ります。表面がつるりとしてやや光沢があるのが特徴です。

 

また、関節の近くに瘢痕組織が形成されて拘縮を起こすと運動障害をきたします。

 

機能的異常があれば、手術の適応になることもあります。

 

創傷治癒に影響する因子(4つ)

  • 低栄養(タンパク質欠乏、ビタミンC欠乏など)
  • 循環不全(糖尿病、貧血など)
  • 細菌感染(顆粒球減少症など)
  • 異物の残存

 

熱傷の重症度分類

深度

傷害組織の深さ 肉眼的所見 症状 瘢痕

Ⅰ度

表皮の角質層まで

乾燥、発赤、充血

痛み、熱感、知覚過敏

残らない

Ⅱ度

(浅達生)

表皮の有棘層や基底層まで

水泡、発赤、腫れ、湿潤

強い痛み、灼熱感、知覚鈍麻

残りにくい

Ⅱ度

(深達生)

真皮の乳頭層や乳頭下層まで

水泡、湿潤、やや白色

痛み軽度、知覚鈍麻が著しい

残りやすい

Ⅲ度

真皮全層、皮下組織まで

硬化、炭化、乾燥

無痛知覚なし

残る

 

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その他に

Ⅲ度:羊皮紙様(弾力がなく摘めない状態)がみられます。

また、気管挿管の適応とおなっています。

 

Burn Index:

Ⅱ度面積(%)×1/2+Ⅲ度面積(%)

 

10~15以上で重症

30以上で死亡率50%

 

近年では、計算問題もあるため、覚えておいて損はありませんよ!

 

熱傷の良肢位

肩関節:屈曲30度、外転60~80度、外旋20度

肘関節:90度

前腕:中間位

手関節:背屈10~20度

股関節:屈曲15~30度、外転0~10度、外旋0~10度

膝関節:屈曲10度

足関節:中間位(0度)