メディカルパパ〜日本健康愛〜

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【解剖・生理学】酸塩基平衡(アシドーシス・アルカローシス)の特徴を捉えよう。呼吸性?代謝性?

 

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酸塩基平衡(potential of hydrogen:以下pH)

pHとは、水溶液中の水素イオン濃度を表す指数を言います。

 

pHの基礎

pHは0~14まであり、

0に近いほど酸性となり、

14に近いほどアルカリ性となります。

 

7は中性です。

 

血中の正常値:7.35~7.45

このうち、7.35以下をアシドーシス

7.45以上をアルカローシスと呼びます。

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呼吸性と代謝性をまず理解しよう!

呼吸性とは、肺や気道の換気障がいによるものと考えましょう。

呼吸性が障がいされることで、代償として臓器が働き補います。

 

代謝とは、臓器(胃や腎臓など)の障害によるものと考えましょう。

代謝性が障がいされることで、代償として臓器が働き補います。

 

以上のことを捉えて次へ進みますね。

 

呼吸性アシドーシス

呼吸性アシドーシスとは、肺や気道の換気障がいにより、pHが酸性に傾いているため、代償として臓器で酸性を排泄する必要があります。

 

具体的な疾患

 

これらの疾患は、主に肺や気道の換気障がいによるCO2(別名:二酸化炭素)の排泄不全が原因で、体内にCO2が溜まりpHが酸性に傾きます。

 

これに対して、代償して働く臓器が腎臓です。

腎臓では、HCO3-(別名:重炭酸イオン)の再吸収促進やH+(別名:水素)の排泄を促進します。

 

HCO3-はアルカリ性、H+は酸性です。

腎臓で再吸収されたHCO3-は血中へ流れ、中性に傾くように働きかけています。

化学式では、このようになります。

CO2+H2O(別名:水)⇔H2CO3⇔HCO3-+H+

呼吸性アルカローシス

呼吸性アルカローシスとは、呼吸数の増加や呼吸量の増加に伴うCO2の減少によりpHがアルカリ性に傾くため、代償として臓器でアルカリ性を排泄する必要があります。

 

具体的な疾患

過呼吸は、O2(別名:酸素)が欲しくてたくさん呼吸するのですが、O2をたいして取り込むことが出来ず、逆に拡散性の高いCO2がどんどん排泄され、pHがアルカリ性に傾きます。

この対応として、ビニール袋や紙袋を使ってCO2を逃がさないような方法をとることをよく目にすると思います。

 

  • 低酸素血症

低酸素血症は、わかりやすいのが高山病です。

高山病は、低酸素状態に置かれた状態で発生する症候群のことを指します。

この状態になると、取り込む酸素量が不足しているため、過換気状態となり、拡散性の高いCO2がどんどん排出され、pHがアルカリ性に傾いていきます。

 

以上のようにしてCO2が不足するため、代償として腎臓の働きによりHCO3-が排泄され、血中のHCO3-を減少させ中性に近づけようとします。

 

代謝性アシドーシス

代謝性アシドーシスとは、臓器の機能低下または亢進に伴いpHが酸性に傾きます。

 

具体的な疾患

1)酸蓄積型

  • 糖尿病(ケトン体の蓄積や酸排出の低下)

糖尿病については下記の記事にまとめています。

 

糖尿病性ケトアシドーシスや尿毒症になってくると代償として呼吸が促進されます。

 

この時に見られる呼吸法が

クスマウル呼吸』です。

 

クスマウル呼吸は、一定の深い呼吸と覚えると良いです。

 

2)アルカリ喪失型

  • 下痢

腸内はアルカリ性で保たれているため、下痢することでアルカリ性が体外へ排泄されてしまい、酸性へ傾いてしまいます。

 

代謝性アルカローシス

代謝性アルカローシスとは、臓器の機能低下または亢進に伴いpHがアルカリ性に傾きます。

 

具体的な疾患

  • 副腎皮質機能亢進

代表的なのが、アルドステロン症です。

 

  • アルカリの投与(重曹の投与)

重曹は重炭酸ナトリウムといって、HCO3-とNa+(ナトリウム)が結合した物質となります。

 

  • 嘔吐による遺産の塩酸喪失

 

以上で酸塩基平衡のお話はおしまいです。

 

ヒトの身体は不思議がいっぱいです。

アシドーシスやアルカローシスになったら、

私たちの身体は無意識に

ホメオスタシスをしています。

 

ホメオスタシスとは、恒常性(こうじょうせい)維持と言われ、環境が変化しても体の状態を一定に保とうとする生体的働きのことをいいます。

 

素晴らしい機能ですよね。

生きていく上で必要不可欠な機能です。

読者様自身が身体のことに興味を持って、読者様の身体を大切にしてください。