メディカルパパ〜日本健康愛〜

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【解剖・生理学】口腔の構造や嚥下運動(先行期・準備期・口腔期・咽頭期・食道期)の特徴を押さえよう

更新日:2019年8月22日

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口腔

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硬口蓋

口蓋の前2/3を示します。

 

軟口蓋(口蓋帆)

口蓋の後1/3を示します。

軟口蓋には、口蓋垂といって円錐状に垂れています。

 

よく聞く名前では、喉ちんこです。

 

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舌乳頭

  • 糸状乳頭
  • 茸状(じじょう)乳頭
  • 葉状乳頭
  • 有郭乳頭
  •  

※うち茸状乳頭、葉状乳頭、有郭乳頭には味がわかる味蕾(みらい)が存在します。

 

舌の運動と感覚を表に表してみました!

 

部位

神経

運動

全体

舌下神経

感覚

味覚

前2/3

鼓索神経

後1/3

舌咽神経

知覚

前2/3

舌神経

後1/3

舌咽神経

※鼓索神経は、顔面神経の枝。

※舌神経は、三叉神経第3枝。
 

唾液腺

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唾液腺とは、

殺菌作用(ムチンの働き)があります。

 

さらに、

唾液アミラーゼ別名:プチアリン

を含んでいます。 

 

この唾液アミラーゼが、デンプンを消化し、

麦芽糖に分解していきます。

 

唾液腺には大きく分けると

大唾液腺小唾液腺があります。

 

大唾液腺は、3つ。

  • 耳下腺
  • 顎下腺
  • 舌下線

 

耳下腺は、唾液の1/3を分泌する唾液腺です。

支配神経は、舌咽神経です。

 

顎下腺は、唾液の2/3を分泌する唾液腺です。

 

顎下腺と舌下腺は、共に顔面神経の交感神経と副交感神経に支配されており、

交感神経では粘液性(ネバネバ)を分泌、

副交感神経では漿液性(サラサラ)を分泌します。

 

よくあるのが、スポーツや運動をしていると、口の中がネバネバしたような舌触りになることがあると思います。

 

これは、交感神経による唾液分泌により粘液性となるのです。

 

小唾液腺は、4つ。

  • 舌腺
  • 口蓋腺
  • 頬腺
  • 口唇腺

 

唾液の役割(6つ)

  1. 食物を滑らかにする(ムチンの働き)
  2. 食塊を飲み込みやすくする(食塊形成)
  3. 口腔内の清浄化
  4. デンプンの消化
  5. 唾液中の水分に食物内の化学物質が溶け込み味蕾の味細胞(味覚受容体)を刺激
  6. 感染予防機能

 

ここで問題です。

唾液は1日に、どれぐらい分泌されていると思いますか?

 

 

答えは、1~1.5ℓです!

結構多いですよね?

 

それ以外にも発汗や尿などにも水分が含まれています。

それだけ水分が出るからには

水分摂取を勧める理由もわかりますよね?

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嚥下運動の特徴を理解しよう

嚥下運動を大きく分けて5つ

 

先行期

先行期は、別名:認知期と言います。

これは食べ物を見て硬さや味、匂い、口へ運ぶ量や速さ、噛む力などを認知することを言います。

 

準備期

準備期は別名:咀嚼(そしゃく)運動期と言います。

食物を口に取り込んで、唾液と共に咀嚼したり、舌と硬口蓋で食べ物を押しつぶしたりすることを言います。

 

これにより、食べ物を飲み込みやすい大きさにしていきます。

 

口腔期(随意運動)

咀嚼により口腔内の食べ物を舌でまとめて食塊形成し、咽頭に送り込む動きがみられます。

 

咽頭へ送り込む動きとしては、

①舌を硬口蓋に押し当て、

②軟口蓋の挙上(鼻腔への流入を防ぐ)

がみられ、咽頭期に入っていきます。

 

咽頭期(不随意運動)

咽頭期では、食べ物を『ごっくん』と飲み込む嚥下反射が起きます。

 

嚥下反射の作用としては、

①気道の防御(喉頭蓋が後下方へ動き気道を塞ぐ)、

②声帯の閉鎖により一時的に呼吸の停止

が起こります。

 

食道期

食道の長さは約25㎝あります。

 

上食道括約筋(横紋筋)

作用としては、食道への空気の出入りを止める働きをします。

 

下食道括約筋(平滑筋)

作用としては、食道への逆流を防ぐ働きをします。

 

上・下食道括約筋には、

  • アウエルバッハ筋層間神経叢
  • マイスネル粘膜下神経叢

 

による蠕動運動が行われます。

蠕動運動とは、以下の写真で表します。

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また、

アウエルバッハ筋層間神経叢は、

交感神経・副交感神経支配で、

マイスネル粘膜下神経叢は、

副交感神経のみの支配です。

覚えておきましょう。

 

これで、口腔の構造や嚥下運動の特徴について終わりです。