メディカルパパ〜医療・看護学生や新人向け〜

医療・看護学生や新人向けに解剖・生理学から疾患別まで幅広く情報を提供していきます。また、健康に関する情報も発信しています。

【解剖・生理学】足関節の構造と特徴(ショパール関節・リスフラン関節)

 

f:id:evolution8383:20190303081515p:image

距腿関節

f:id:evolution8383:20181220173813p:plain

距腿関節は、距骨脛骨からなる関節を言います。

 

関節の形状はラセン関節で、

運動方向は背屈・底屈があります。

 

距骨には下の写真のように、距骨滑車と呼ばれる部位があります。

f:id:evolution8383:20181220173833p:plain

 

距骨滑車の面積は前方が広く、後方が狭くなっています。

 

 

f:id:evolution8383:20181220173847p:plain

距骨滑車の前方は広いため足関節背屈時に、果間距離(腓骨外果と脛骨内果の距離)が広がります。

 

これを、締りの肢位(クローズパックドポジション<close packed position :CPP>)

 

といい、関節面が密着して固定されている状態のことを言います。

 

距骨滑車の後方は狭いため、

底屈時に関節の遊びが出来ます。

 

これを、緩みの肢位(ルーズパックドポジション<loose packed position :LPP>)

 

といい関節面の設置面積が狭く、外力に対して容易に動揺することを言います。

 

この底屈位が捻挫を引き起こりやすい肢位となっています。

f:id:evolution8383:20181220173904p:plain

捻挫で損傷しやすい靭帯は、

前距腓靭帯最多で多く

次に、後脛腓靭帯が挙げられます。

 

距骨下関節

f:id:evolution8383:20181220173920p:plain


距骨下関節は、距骨踵骨からなる関節を言います。

 

関節の形状は顆状関節で、

運動方向は、回内・外転と回外・内転があります。

 

距腿関節と距骨下関節の複合運動によって、外返し(背屈‐回内‐外転)と内返し(底屈‐回外‐内転)が行われています。

 

先ほどの「捻挫」では、この内返しによって靭帯にストレスがかかり、損傷を起こしてしまうのです。

 

ショパール関節・リスフラン関節

f:id:evolution8383:20181220173935p:plain


ショパール関節(別名:横足根関節)

構成:

  • 踵立方関節(踵骨と立方骨)
  • 距舟関節(距骨と舟状骨)

 

リスフラン関節(別名:足根中足関節)

構成:

  • 第一(内側)楔状中足関節(内側楔状骨と第1中足骨)
  • 第二(中間)楔状中足関節(中間楔状骨と第2中足骨)
  • 第三(外側)楔状中足関節(外側楔状骨と第3中足骨)
  • 立方第4・第5楔状中足関節(外側楔状骨と立方骨と第4中足骨と第5中足骨)

 

※ショパール関節とリスフラン関節は、どっちが足関節に近かったかな?と思うことが多々あります。

 

そんな時は、こう覚えてください。

 

『足関節のしょっぱなはショパール』

 

ダジャレに聞こえてしまったらごめんなさい‼

 

アーチ(内側縦アーチ・外側縦アーチ・遠位横アーチ)

f:id:evolution8383:20181220174001p:plain


内側縦アーチ

構成:踵骨・距骨・舟状骨・内側楔状骨・第1中足骨

 

ウィンドラス機構

f:id:evolution8383:20181220174014p:plain

ウィンドラス機構とは、つま先立ちになった際、足底腱膜が引っ張られ、内側縦アーチが高まる事(土踏まずが持ち上がる事)を言います。

 

この機構は、歩く動作や走る動作に必要な「蹴り出し」のバネの役割を果たしています。

 

また、この動作をやりすぎてしまうとハイアーチとなり、使い過ぎによる

足底筋膜炎

を引き起こす原因となります。

 

外側縦アーチ

構成:踵骨・立方骨・第5中足骨

 

遠位横アーチ

第1中足骨~第5中足骨(頂点は第2中足骨

 

足関節周囲の筋肉

  • 背屈・内返し:長母趾伸筋、前脛骨筋
  • 背屈・外返し:長趾伸筋、第3腓骨筋
  • 底屈・内返し:後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋
  • 底屈・外返し:短腓骨筋、長腓骨筋

 

足根管

f:id:evolution8383:20181220174030p:plain


足根管の構成:踵骨、距骨、脛骨内果に屈筋支帯が付く

 

屈筋支帯の中を通る5つのもの

  • 後脛骨筋
  • 長母趾屈筋
  • 長趾屈筋腱
  • 後脛骨動脈・静脈
  • 脛骨神経