更新日:2019年8月12日
肩甲上腕関節とは?
肩甲骨窩と上腕骨頭からなら関節のことです。
形態:球関節(3軸性:前後・左右・回旋)
運動方向:
- 屈曲180°
- 伸展50°
- 外転80°
- 内転0°
- 内旋80°
- 外旋60°
- 水平外転30°
- 水平内転135°
※水平外転・内転は複合的運動です。
関節面の大きさ:
肩甲骨窩は小さく上腕骨頭は大きいため、不安定になりやすい
では、どうやって安定させているのでしょうか?
このように関節唇が上腕骨頭を覆い関節を安定させています。
肩の関節唇は約3㎝あります。
これ以外には、靭帯が補強しています。
- 烏口上腕靭帯(うこうじょうわんじんたい)
烏口上腕靭帯は、『肩のブレーキ』とも言われ、運動に対して、過剰な動きにならないよう抑制しています。
- 関節上腕靭帯(上部・中部・下部)
上部・中部・下部は、それぞれで運動に対する過剰な動きを抑制する働きがあります。
後捻角??
後捻角とは、
肘の内・外側を結ぶ線に対して肩甲骨が20~30°後方に傾いていることをいいます。
頸体角??
頸体角とは、
上腕骨頭軸と上腕骨長軸からなります。
角度は、約130度です。
胸鎖関節とは?
胸鎖関節は、
真ん中にある胸骨と鎖骨からなる関節のことです。
形態:鞍関節(あんかんせつ)(3軸性)
馬に乗る鞍と同じような形をしています。
運動方向:
- 挙上10㎝
- 下制3㎝
- 前方10㎝
- 後退3㎝
- 回旋30〜50度
胸鎖関節を跨ぐ靭帯:肋鎖靭帯、鎖骨間靭帯、前・後胸鎖靭帯
肩鎖関節とは?
肩鎖関節とは、
鎖骨と肩甲骨肩峰(けんぽう)からなる関節のことです。
形態:平面関節(鎖骨と肩甲骨肩峰の間には、椎間円板が存在)
平面関節なのに3軸性‼️
運動方向(可動性:低):
- 上方回旋10〜30度(棘三角が軸)
- 下方回旋
- 挙上
- 下制
- 肩甲骨内・外転
肩甲上腕リズム
肩甲上腕リズムとは、
肩鎖関節+胸鎖関節:肩甲上腕関節=1(60度):2(120度)となります。
合わせて180度です。
あれ?
さっき、肩甲上腕関節は、屈曲180度って言ってましたよね?
これは、先ほどお伝えした補強する靭帯により、運動を抑制しています。
肩の靭帯が緩くなって角度の範囲が広くなったらどうなるのか?
それは、骨同士が衝突しやすくなり、肩を痛めやすくなります。
こういう風になるのをルーズショルダーや肩関節不安定症といいます。
なかなか難しい名前ばかりですみません。
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